医療法人防治会 いずみの病院

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診療科・部門

生理検査部門

生理検査部門では、下記の検査の他にチーム医療の一環として、健康管理センターでの健診業務、心臓カテーテル検査におけるポリグラフ操作、CPAP療法におけるデータ説明やメーカーとの対応、外来採血業務や鼻腔検体採取などいろいろな分野に関わっています。

また、専門性を高めるために技術や知識の向上にも力を入れており、各種認定資格取得に向けて積極的に取り組んでいます。

現在の各種認定技師
  • 超音波検査士(循環器2名、健診1名、体表臓器1名)
  • 認定認知症領域検査技師1名
  • 治験コーディネーター1名
  • CPAP療法士1名

検査内容

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心電図

心臓の活動電位を波形として記録し、不整脈、狭心症、心筋梗塞などを見つける検査です。

ベッドに横になってもらい、安静時の心電図の記録を行います。
検査は数分で終わります。

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負荷心電図

*心肺運動負荷試験(CPX)【予約検査】

心電図、呼気ガス分析マスク、血圧、SpO2を装着して自転車エルゴメータを漕ぎ、どの程度の運動能力(運動耐用能)があるかを調べる検査です。心疾患の重症度や予後の判定、治療方針の決定などに用い、心臓リハビリテーションにおいて運動量の決定やリハビリ効果の判定に不可欠な検査です。 循環器科医師・理学療法士・臨床検査技師が立ち会いのもと検査を行い、安全に検査を行うため同意書を書いていただいております。検査時間は約1時間程度です。食事は検査の1時間以上前に済ませてください。



*マスター2段階運動負荷試験

狭心症や不整脈が疑われる方に二段の階段を上り下りして運動負荷をかけ、運動前後で心電図の変化がないか評価する検査です。 検査時間は準備から終了まで20~30分程度です。

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ホルター心電図

*24時間ホルター

24時間の心電図を記録する事で不整脈の種類や程度などを調べる検査です。動悸や胸痛など症状のある方に施行する事で症状時の心電図の変化を見ることができます。


検査中、普段と変わらない生活をしていただいてかまいませんが、入浴やシャワーなどはできません。 機器取り付けと取り外しのため、装着日と翌日の来院が必要となります。


*7日間ホルター

24時間ではひろう事が難しい希な不整脈の検出に有用です。シャワーや半身浴が可能です。機器取り付け日と取り外しのため1週間後の来院が必要となります。

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超音波検査(エコー)[予約検査]

超音波という周波数の高い音の反射を利用して体内を画像としてみる検査で、人体への影響はありません。 当院では心臓、頸動脈、下肢静脈、下肢動脈などの検査を実施しています。 心臓は動きや大きさ、弁、血流などの評価をします。動脈血管(頸動脈・下肢動脈)では血管の大きさや内部を観察し、動脈硬化の評価や血管の詰まり、プラークと呼ばれる血管内隆起物がないかなどを観察します。下肢静脈には深部静脈と表在静脈があり、下肢浮腫や下肢静脈瘤、色素沈着などの有無によって医師が検査を依頼します。深部静脈では血栓の有無など、表在静脈では逆流の有無や静脈瘤などをみます。

 検査時間は心臓や頸動脈で20~30分、下肢では30~60分程度かかります。また、超音波検査ではエコーゼリーを皮膚につけて検査をします。心臓では上半身を脱衣、下肢では下着のみ着用にて検査を実施しますので脱ぎ着しやすい服でおいで下さい。

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脳波検査 [予約検査]

頭皮上に電極を装着し導出された波形を記録し、脳の機能状態を調べます。 てんかんや薬の治療効果、意識障害の判定のためなどに有用な検査です。

検査は40~60分ほど要します。
暗い静かな部屋でベッドに横になって行う検査で、苦痛や危険は伴わないので安心して検査を受けられます。

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ABI/PWV (血圧脈波検査)

両手両足の血圧を同時に測定することにより、血圧の差や脈の伝わり方で、 血管の硬さや詰まり具合など、動脈硬化を客観的に評価することのできる検査です。

動脈硬化の危険因子である「高血圧・高脂血症・糖尿病・肥満・喫煙」などをを有する方はぜひ検査をお勧めします。

検査時間は15分ほどです。

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24時間血圧

24時間の血圧を1時間ごとに計測し1日の血圧の変化を調べる検査です。 診察時や家庭血圧が正常でも夜間や早朝時に高血圧になる場合や投薬による血圧コントロールなどに有用な検査です。

装着は検査室で行いますので、装着した24時間後に取り外しのため再度来院が必要です。

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肺機能検査

肺を出入りする空気の量や、息を吐く際の勢いを調べる検査です。 咳・喘息・息切れ・肺気腫などの呼吸器の病気の診断に有用です。

この検査は、患者さまに最大の呼吸をしていただくことによりはじめて信頼できる値がでる検査で、 患者さまと技師が協力して行う検査です。 検査時間は約15分です。

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誘発電位検査

弱い電気や音で刺激を与え、それにより起こる神経や筋肉の反応を調べる検査でいくつかの種類があります。 末梢神経に電気刺激などを加え神経の活動状況をみるため、多少の痛みを伴うこともあります。 痛みが我慢できないときには技師にお伝えください。 検査時間は内容により違いますが、30分~90分ほどかかります。

現在当検査室で技師が行っている検査は以下の検査です。

神経伝導検査
腕や足の運動神経及び感覚神経に弱い電気で刺激を与え、その伝導速度や波形を調べる検査です。
手根管症候群や尺骨神経麻痺、糖尿病による末梢神経障害などの診断に有用です。

体性感覚誘発電位(SSEP)
手首や足首に弱い電気で刺激を与え、それが大脳までどのように伝わっているのかを調べる検査です。

聴性感覚誘発電位(ABR)
ヘッドフォンをつけて“カチカチ”という音を聞いてもらい、その音刺激が 脳幹部へ伝わる反応をみる検査です。
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睡眠時無呼吸検査(簡易型・終夜睡眠ポリグラフ) [予約検査]

睡眠中の無呼吸の有無や重症度を調べる検査で、 家庭でご自身で装着して検査を行う簡易型と 一泊入院して脳波による睡眠状態を含めて調べる終夜型があります。

簡易型でまず検査を行いその後、結果により終夜型の検査を行います。 終夜型は脳波、目の動き、呼吸状態、心電図、酸素飽和度、いびき音を記録します。 この検査によって睡眠の深さや睡眠の質、睡眠中の呼吸状態がわかります。

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重心動揺検査

直立姿勢に現れる体の揺れを記録・解析して、体の平衡(バランス)機能を検査するものです。 このバランス機能に障害を起こす疾患として、メニエール病などの内耳の疾患、脳循環障害などの中枢神経障害、 加齢による脊髄反射障害などがあげられ、これらの疾患の鑑別に有効です。

検査時間は5分程度です。

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眼底検査

眼底には多くの小血管(小動脈・小静脈・毛細血管)や視神経乳頭などがあります。 高血圧や動脈硬化による血管の変化や糖尿病の合併症である網膜症などの血管の異常を直接観察できる唯一の部位です。
暗室で自然に瞳孔を開かせることにより、この部位の写真撮影を行います。

眼圧検査

眼球内は水のような液体(房水)が循環して眼圧が一定に保たれています。 緑内障ではこの房水が排出されにくくなったり、排出されない状態になるため眼圧が上昇します。 眼圧検査は緑内障の早期発見のための検査です。

心理検査

認知機能検査としてMMSE・HDS-R長谷川式・かなひろい、不安やうつ検査としてSDS・MAS、などを行っています。