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教えて!専門家 「薬のはなし」

薬剤部

薬物アレルギーを起こすとどうなるの?

薬物アレルギーを起こすとどうなるの?

発疹、皮膚や眼のかゆみなど。
重篤な場合は意識を失うことも。

薬物アレルギーとは、薬が原因で過敏性反応が現れることを指します。 主な症状は、発疹、皮膚や眼のかゆみなどで、その他に発熱、関節痛などもみられることがあります。 ショックを起こすこともあり、重篤な場合は急激に血圧が下がり、呼吸困難に陥って意識を失うこともあります。

抗生物質、特にペニシリン系やセフェム系の薬を使用した場合になんらかのアレルギー反応がみられることが多く、 鎮痛剤や非ステロイド性抗炎症薬、ホルモン剤、酵素製剤、造影剤などでも 他の薬に比べてアレルギーを起こしやすいと言われています。

薬物アレルギーを起こした場合は、たとえ軽症でもその薬の名前を覚えておき、必ず医師・薬剤師に伝えるようにしてください。

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薬の保管は、高温・多湿・直射日光を避けて

薬の保管は、高温・多湿・直射日光を避けて

気温の高い夏や雨の多い梅雨の時期は
特に、薬の保管に注意しましょう。

お薬は通常、直射日光のあたらない室内で、比較的温度が低く(15〜25℃)、湿気の少ない場所に保管してください。 雨の多い時期は特に湿度が高いため、ふたができる容器(子供の目をひくお菓子の缶などは避けてください)に、 薬をシートから出したり他の瓶に入れ替えたりせず受け取ったときの状態のままで乾燥剤とともに入れておくとよいでしょう。 ただし、薬によっては冷所や遮光での保管が必要なものもあるので、 薬袋や容器等に記載されている注意指示に従うようにしてください。

継続して服用されている薬で飲み残しがあっても、指示どおりの服用終了日から3ヶ月以上過ぎた場合は使用しないでください。

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花粉症の薬の効果的な飲み方は?

花粉症の薬の効果的な飲み方は?

花粉情報に気をつけて、
花粉が飛散し始める2週
間前くらいから、薬を飲
み始めるのが効果的。

花粉症の薬の飲み方は、その症状が現れてからではなく、症状が現れる少し前から飲み始めるのが最も効果的な方法です。

新聞やテレビなどで発表される花粉情報に気をつけて、花粉が飛散し始める2週間前くらいから、 アレルギー反応を抑える抗ヒスタミン薬などを飲み始めるようにするとよいでしょう。

またシーズン中に、「花粉の量が少ないから」とか「症状が治っているから」などといって薬の服用を止めてしまうと、 症状が現れてしまったり、症状を抑える効果が半減してしまったりするため、シーズン中は飲み続けるようにしてください。


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インフルエンザ予防接種を受けるタイミングは?

インフルエンザ予防接種を受けるタイミングは?

ワクチン接種により、発症
を抑えたり、発症したとし
ても軽い症状ですむなどの
効果があります。

インフルエンザワクチンの効果は、個人差はありますが、通常、接種後2週間程度で現れ始め、 5ヶ月ほど持続するとされています。 日本でのインフルエンザ流行は12〜3月頃が中心ですので、 10〜12月上旬にはワクチン接種を受けることをおすすめします。

ワクチンを接種すれば絶対インフルエンザにかからないというわけではありませんが、 ある程度発症を抑えられ、またたとえ発症しても症状が重くなるのを阻止する効果があります。

インフルエンザには複数の型があり、1シーズンに2種類以上の型が流行することがあります。今流行している型に合わなくても、その後別の型が流行する場合の予防を期待して接種しておくのもよいでしょう。


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薬を飲むタイミングは守るべき?

薬を飲むタイミングは守るべき?

薬を飲むタイミングには、食前(食事の30分くらい前)、食直前、食直後、食後(食事を終えた後約30分以内)、 食間(食事と食事の間で食後2時間くらい経ったとき)、他に起床時や就寝前などありますが、それぞれに意味があります。

飲み薬は食べ物と同じように消化管から体の中に吸収されるもので、 どこで、どのくらいの時間効果が現れるかなどを考えて設計、製造されています。

正しい飲み方をしないと薬の効果が出なかったり、副作用が現れたりすることがあるので、 決められた服用時間を守ることが大切です。

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