トップ > 病気の知識 >  教えて!専門家 「検体・生理検査のはなし」

教えて!専門家 「検体・生理検査のはなし」

検査部

採血管のキャップの色の違いは何?

採血管のキャップの色の違いは何?

採血管のキャップは色とりどり。
それぞれの検査に適した状態に
するための薬剤が入っており、
色で区別しています。

病院で採血するとき、赤色や紫色のキャップなど複数の採血管に血液を採ることがあります。 これは、血液をそれぞれの検査に適した状態にするための薬剤が採血管に入っており、 受ける検査によって適した採血管に血液を採る必要があるため。 検査の種類が分かるようキャップの色で区別しています。

採血する本数によっては、「こんなにたくさん血液を採って大丈夫?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。 人間の血液量は体重1sあたり70mlとされていますので、体重60sの人であれば約4200mlの血液が体内を流れています。 また毎日35mlの血液が新しいものに入れ替わっています。 検査のための採血は平均10ml程度で、多くても20ml程度。 ですので、採血によって血が足りなくなることはありません。 ご心配なく。

▲ ページの先頭へ


その足の痛み、動脈硬化の症状かも?

その足の痛み、動脈硬化の症状かも?

足の血圧は腕の血圧測定と同
じ感覚で簡単に検査でき、足
の血管の詰まり、進行度合い
を知ることができます。

一定距離を歩くとふくらはぎが痛くなり、しばらく休むと痛みが消える。 この症状に心当たりがある方は、動脈硬化症が疑われます。

足の筋肉は運動をすると普段の10倍近くの血液を必要とします。 しかし、動脈硬化になると血管が詰まって必要な量の血液が行き渡らなくなり、 筋肉に乳酸などが溜まりそれを足の痛みとして感じるのです。

動脈硬化はいろいろな部位に起こります。 足の痛みとして症状が現れる方の7割は、脳や心臓でも動脈硬化が起きていると言われています。 動脈硬化の進行度は、頭や心臓の場合なかなか外からでは分かりません。 しかし、足の動脈硬化は「足の血圧」を測ることで簡単に進行の度合いを知ることができます。 気になる方は一度主治医にご相談ください。

▲ ページの先頭へ


くしゃみ、鼻水の原因を調べて対策しましょう

くしゃみ、鼻水の原因を調べて対策しましょう

ダニ・ハウスダスト・花粉・
かび・食物・犬や猫のフケ
など、いろいろな物質が
アレルギーの原因に。

「アレルギー」とは、普通の人にとっては何でもないものが、ある人にとっては皮膚や目鼻のかゆみ、 くしゃみ、鼻水など不快な反応を起こすことを言います。 この原因になるものには、抗原(アレルゲン)で、 ダニ・ハウスダスト・花粉・かび・食物・犬や猫のフケなどいろいろな物質があります。

当院では、原因となる物質を特定する検査を行っており、 1回の採血でアトピー性皮膚炎・花粉症・鼻炎・喘息・その他いろいろなアレルゲンを調べることができます。 検査により、症状を悪化させている原因を特定し対策をとることで、薬の効果とあわせてより高い治療効果が期待できます。

この時期、新生活を始める前にアレルギー検査をしておくとよいかもしれません。 アレルギーかな?と思ったら当院へお問い合わせください。

▲ ページの先頭へ


呼吸が止まる大きないびきは要注意

呼吸が止まる大きないびきは要注意

睡眠呼吸時、のどの粘膜の振動が増えることで起こるのがいびきです。 鼻からのどにかけての気道が狭くなり、空気の抵抗が強くなることが原因です。 通常のいびきであればそれほど気にする必要はありませんが、呼吸が一時的に止まる大きないびきは、 睡眠時無呼吸症候群(SAS)を合併していることがあり、注意が必要です。

いびきは心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの発症リスクを高めるとも言われています。 さらに、交通事故にも大きく関わっており、重症のSASの人は、 飲酒している人よりハンドルミスが多いというデータもあります。

家族に「いびきが大きい」「睡眠時に呼吸が止まっているときがある」と指摘をされたことがある人は、 主治医に相談するか、診察を受けましょう。

▲ ページの先頭へ


どうして血液検査を受ける前は空腹でなければならないの?

どうして血液検査を受ける前は空腹でなければならないの?

空腹時に採血するのは、食事の前後で値が変動する検査項目があるから。 血糖値や脂質系(中性脂肪)などは、食事を摂ると一時的に血中濃度が上昇します。 採血の条件を空腹時に統一すると、正しい結果が得られ、前回値との比較もしやすくなります。

一般的に、「空腹時採血」で採血までに要する絶食時間は12時間以上。 例えば、朝9時に採血するなら、前夜21時以降は飲食物を摂らないようにします。 医師や看護師から特に指示がなければ、水・茶は飲んでも問題ありません。 他にも胃カメラなど、胃に食べ物が残っていると支障がある検査がありますので、ご注意ください。

▲ ページの先頭へ