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「糖尿病を知ろう。」

2020/02/26 7階多目的ホール 第61回糖尿病勉強会

ドクター

「糖尿病とサルコペニア」

  平均寿命は延びているものの、健康寿命との差が埋まらず、要介護・要支援の高齢者が増えているのはサルコペニアが大きく関係していると言われています。歩くのが遅くなったり、よくつまづき、転倒しやすくなる兆候が現れます。筋肉量が減ると、運動量が減ります。それに伴って、食欲もなくなり、低栄養の状態が続きます。そうすると、さらに筋肉が落ちるという悪循環に陥ります。

サルコペニアの予防には

 糖尿病患者さんの3分の2が65歳以上で、サルコペニアが起こりやすいと言われています。サルコペニアの予防には、運動と食事療法が効果的です。腹筋や腕立て伏せなどのレジスタンス運動や、歩行やジョギングなどの有酸素運動で、骨格筋量の減少を抑えることができます。また食事療法としては、低栄養にならないように適切なエネルギー量と十分なたんぱく質の摂取が必要です。

 糖尿病患者さんの3分の2が65歳以上で、サルコペニアが起こりやすいと言われています。サルコペニアの予防には、運動と食事療法が効果的です。腹筋や腕立て伏せなどのレジスタンス運動や、歩行やジョギングなどの有酸素運動で、骨格筋量の減少を抑えることができます。また食事療法としては、低栄養にならないように適切なエネルギー量と十分なたんぱく質の摂取が必要です。

 生活の質(QOL)と健康寿命を延ばすためにも、運動療法や食事療法を取り入れてみませんか。


サルコペニアチェック
表

内科医 西岡真理子




管理栄養士

「糖尿病合併症の食事療法」

  糖尿病の合併症には毛細血管が傷ついて起こる三大合併症と、太い血管が傷ついて起こる脳梗塞や心臓病などの合併症があります(下図)。高血圧を放っておくと動脈硬化(血管の壁が硬くなったり、血管に物が詰まる)が現れ、心臓病・脳梗塞・腎不全などを引き起こします。


糖尿病の合併症

狭心症・脳梗塞などの糖尿病合併症の予防には

 塩分の摂取量を控え、バランスのよい食事が重要です。普段よく使う味噌や醤油にも塩分が含まれており、口にする塩分を全て合わせて1日6g未満になるよう気をつけましょう。また脂質の摂りすぎにも注意が必要です。血液中の脂質である悪玉コレステロールや中性脂肪などが正常より多く、善玉コレステロールが少ない状態を脂質異常症と言います。予防のためには、魚やごま油、オリーブ油を選択し、食物繊維の豊富な大豆製品・野菜・海藻類をたくさん摂ることが大切です。正しい食事療法を知り、動脈硬化の進行を遅らせるよう、自分自身でコントロールすることを心がけましょう。


糖尿病の合併症の対策

管理栄養士 伊勢田 実幸


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