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パーキンソン病 の歩行障害

2019/09/06 7階多目的ホール 第104回脳と神経の勉強会

第104回脳と神経の勉強会のようす

  パーキンソン病の特徴的な症状の一つに歩行障害があります。小刻み歩行、すくみ足、加速歩行と進行し、初めての転倒から9年ほどで歩行障害がみられることが一般的です。振戦(震え)がほとんどなく、初期から歩行障害が現れた場合は、他の疾患を疑った方がよいでしょう。  パーキンソン病による歩行障害の対策として、『姿勢に気をつけ、腕を大きく振る』『足を運びやすいように目印をつける』。また、『歩くタイミングに合わせリズムを取る』など歩行に集中することが大切です。さらに転倒しやすい箇所や、歩行障害のタイミング(時間帯や薬が効いている時かそうでないか)などを把握しておくことも重要です。薬が効きすぎて体がくねり(ジスキネジア)、歩行障害が起きることもあるからです。的確な治療のためにも普段から細かく記録しておくことをおすすめします。


パーキンソン病の歩行障害


 

脳神経センター長・パーキンソン病外来担当医 清家 真人

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