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認知症ってなんだ?

2018/10/05 7階多目的ホール 第93回脳と神経の勉強会

第93回脳と神経の勉強会のようす

第93回脳と神経の勉強会のようす

認知症の分類

認知症の治療 生活療法の例

認知症とは

認知症は、いったんは正常に発達した知能がさまざまな原因で持続的に低下してさまざまな症状を伴い、そのために日常生活を行うことが困難になった状態です。症状は、知能が低下することで起こる中核症状とそれに伴って二次的に起こる周辺症状の2つに分かれます。

認知症の原因はさまざま

認知症の原因は、神経細胞が進行性に脱落していくアルツハイマー型、脳内に異常なタンパクがたまり神経細胞が徐々に減っていくレビー小体型、脳の血流の循環不良による脳血管性などさまざま。脳腫瘍や脳内出血、水頭症などの疾患が原因の場合は、それらを治療することで認知症が治る場合もあります。

認知症の治療

主な治療は内服薬を服用する薬物療法と生活療法で、進行を遅らせることが目的です。脳の老化を遅らせるためには、脳の血流をよくし神経細胞を活発にすること。散歩や読書、ダンスなどいろいろなことに興味をもち、見て触って感じて楽しみましょう。デイなどの利用は、介護する家族が心身の余裕を保つ上でも有用です。 その人らしい生活を少しでも長く送ることができるよう、気になる症状があればお早めにご相談ください。


脳神経外科・もの忘れ外来担当医 楠木 司

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