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進行期パーキンソン病の治療について

2018/06/01 7階多目的ホール 第89回脳と神経の勉強会

   第89回脳と神経の勉強会のようす

パーキンソン病は脳の神経経路の異常により、体の動き(運動症状)や、進行すると精神症状など(非運動症状)にも支障をきたす病気です。

発症初期の治療ではレボドパの服薬は効果的ですが、進行期になると効果が短くなり、服薬後2、3時間経過すると動きが悪い状態(オフ)が現れます(日内変動=ウェアリングオフ)。また体を動かせる時間(オン)にも、薬が効きすぎて体がくねってしまうジスキネジアという症状がみられます。思うように薬の効果が得られなくなった場合は、新たな方法として服薬調整、脳深部刺激術(DBS)、デュオドーパ治療、アポカイン自己注射などの検討も必要です。

少しでも生活しやすいよう、どの方法があなたに一番合っているか、症状や治療の経過を知る主治医にご相談ください。


レボドパ長期服薬の問題点と対策   

 

脳神経センター長・パーキンソン病外来担当医 清家 真人

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