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頭痛のいろいろ

2018/03/02 7階多目的ホール 第86回脳と神経の勉強会

第86回脳と神経の勉強会のようす

頭痛とは頭部に感じる痛みのうち、表面痛ではないもののことで、 何らかの原因疾患によっておこる二次性頭痛とそれ以外の一次性頭痛に分けられます。

二次性頭痛にはクモ膜下出血などの脳血管障害や、 脳腫瘍などが脳内を圧迫する占拠性病変など重大な疾患が原因のものもあります。 また感染症や目・耳鼻・口腔の疾患が原因でおこる場合もあります。普段と違う突然の激しい頭痛や、 めまい・吐き気などの異変が見られた場合、我慢せずすぐに脳神経外科を受診しましょう。

一方、一次性頭痛は、いわゆる肩こりや首のこりなどからくる緊張型頭痛、 血管の過度な拡張による偏頭痛(片頭痛)、群発頭痛などがあります。 いずれも早めの薬の服用が効果的です。痛みを軽減するため、 偏
頭痛は患部を冷やすのに対し、緊張型頭痛は温めます。

頭痛の分類とそれぞれの対処
頭痛の分類とそれぞれの対処

一口に頭痛といっても原因や症状、対処法もさまざまです。 日頃から痛みの傾向やパターンを把握することで、変化に気づきやすく、 重大な疾患の早期発見にも繋がり、迅速な対処が可能、痛みの悪化・長期化も防ぎます。 また頭痛の状態を記録したものを診察時にお持ちいただきますと適切な診断の助けになります。 痛みをやり過ごすのではなく、ご自身の頭痛としっかり向き合うことを心がけましょう。


脳神経外科部長 古庵 葉子

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