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寒い季節に気をつけたい脳卒中

2017/10/10 7階多目的ホール 第82回脳と神経の勉強会

第82回脳と神経の勉強会のようす

10〜3月頃は脳出血、くも膜下出血、心原性脳塞栓症の発症数が増えます。

脳出血・くも膜下出血の原因は高血圧。 冷たい空気に触れると、交感神経が刺激され血管が収縮するため血圧が上がります。 冬に脳・心血管系疾患の発症数が増えるのはこのためです。

心原性脳塞栓症の原因は不整脈。 不整脈発作も、気温が低く血圧が高くなる冬に多くなります。

ご自身の血圧をきちんと測り、特徴を知りましょう。 毎日決まった時間に、座って1〜2分待って落ち着いてから測定し、記録をとりましょう。

第82回脳と神経の勉強会のようす

血圧は極端な温度差で急激に変動します。 部屋ごとの温度差をできるだけ少なくしましょう。 特に脱衣室と浴室、浴室と湯の温度には注意。 暖房器具や入室前にシャワーを2〜3分出しっぱなしにするなどして温めましょう。 お湯の温度が高いほど血圧は上昇しまので、40℃以下に設定しましょう。 トイレの寒さも要注意。 力むとさらに血圧が上がりますので注意しましょう。

水圧で心臓に負担をかけないよう、半身浴がおすすめです。 入浴中は汗をかくため血液の粘度が高くなります。 また、暖房や厚着による発汗、外気や暖房による乾燥で体内の水分が奪われ、冬も意外と脱水の危険があります。 水分補給を心がけてください。


パーキンソン病の一般的な経過

脳神経外科部長 古庵 葉子

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