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パーキンソン病の診断・経過・治療

2017/01/06 7階多目的ホール 第72回脳と神経の勉強会

第72回脳と神経の勉強会のようす

パーキンソン病は、手足のふるえや筋肉のこわばり、無動、姿勢反射障害が4大症候の慢性進行性疾患です。 脳内で作られるドーパミンという物質が少なくなるために発症しますが、その原因は分かっておらず難病に指定されています。 中高年の発症が多く、70歳以上では100人に1人の割合で発症しています。

体の片側のふるえや動作緩慢で発症に気づく方が多いのですが、便秘など判別しづらい症状はかなり前から出現します。 進行すると姿勢の維持や歩行が難しくなるなど日常生活に支障を来たします。 似た症状を示す他の疾患も多く、鑑別のために頭部MRI撮影などの検査を行います。

治療はまず薬とリハビリが重要で、早期からの併用を推奨します。 経過の中で医師が必要と判断すると、手術(脳深部刺激術・DBS)を検討します。

パーキンソン病の診断・経過・治療

症状や経過には個人差がありますので、おおまかな目安としてご覧ください。

パーキンソン病の診断・経過・治療

脳神経センター長・パーキンソン病外来担当医 清家 真人

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