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特殊な認知症

2016/06/03 7階多目的ホール 第65回脳と神経の勉強会

第65回脳と神経の勉強会のようす

認知症 その原因はさまざま

認知症とは、いったん発達した知能が脳の病気や変性などさまざまな原因で持続的に低下した状態で、 日常生活に支障を来たすもの。 症状には、見当識・短期記憶・空間認識力の低下、幻視・幻聴などの幻覚などがあり、 これらの症状群をさして「認知症」と言います。

原因疾患で最も多いのは、アルツハイマー病です。 近年話題となっているレビー小体型認知症は、脳血管性に次ぐ第3の認知症と言われています。 また、認知症の中にはパーキンソン病のような症状を伴うものがあります。 いずれもレビー小体という神経細胞にできる特殊なたんぱく質がその発症に関与していると考えられており、 親戚のような類似した関係にあります。 診断基準はありますが、実際には死後、脳細胞を見ないと確定診断はできません。

第65回脳と神経の勉強会のようす

認知症状をきたす主な脳疾患

認知症は誰でもなりうる病気です

認知症の治療は、薬物治療のほか、環境整備や周りの方の対応が大切です。 認知症の方は自分が認知症であると理解できません。 周りの方々がご本人の気持ちに寄り添い、理解すること。

高齢になれば誰でも認知症になります。 ご家族やご自身が認知症になっても悲観しないで暮らせるよう、 理解と治療を進めるための力となって支えたいと考えています。


脳神経外科・もの忘れ外来担当医 楠木 司

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