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脳梗塞のおくすり

2016/03/04 7階多目的ホール 第62回脳と神経の勉強会

第62回脳と神経の勉強会のようす

脳梗塞とは

脳の血管に狭窄や閉塞が起こり、血流が足りなくなって、脳の細胞が死んでしまう状態を脳梗塞と言い、 1.アテローム血栓性脳梗塞 2.ラクナ梗塞 3.心原性脳塞栓症の3つに分類されます。

アルツハイマー型認知症の薬物療法

脳梗塞の分類 と 急性期の薬物治療の目的

脳梗塞の治療は
時間勝負のオーダーメイド

脳梗塞の治療は、時間との勝負です。発症後4時間30分以内であれば血栓を溶かす治療で、劇的に改善できることがあります。 脳梗塞を疑う症状があれば、躊躇せず救急車を呼んでください。

急性期には他に、脳を保護する、脳の腫れをとる、血栓ができにくくするための治療を行います。

退院後は主に再発予防のための治療となります。 血液をサラサラにする、固まりにくくする薬を内服する抗血小板療法・抗凝固療法、 動脈硬化のリスクを下げるための血圧・脂質管理、脳梗塞発症のリスクを高める糖尿病予防のための血糖コントロールを行います。

医師は、脳梗塞の種類や障害の程度、動脈硬化の程度、他の疾患の状態などを総合し、その方に合った治療を計画しています。 脳梗塞の他の患者さんとは状態が異なるため、治療内容も異なります。 自己判断で服薬を調整することは絶対に避けてください。 不明な点がありましたら、医師にご相談ください。


脳神経外科 古庵 葉子

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