トップ > 病気の知識 >  過去の勉強会一覧 > 脳血管障害のリハビリテーション

脳血管障害のリハビリテーション

2015/08/07 7階多目的ホール 第55回脳と神経の勉強会

脳血管障害の後遺症

物事を考えたり、手足を動かしたり、いろいろなことを感じたりするのはすべて脳の働きによるもの。 脳は領域ごとに感覚や動作などさまざまな機能の役割を担っています。 その脳が正常に働くために必要な栄養素や酸素を送っているのが、血管。 脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が起きると、その場所によってさまざまな後遺症が出現します。

脳の領域ごとの役割 と
脳血管障害により出現する後遺症の例

出現する後遺症や程度は患者さん一人ひとり異なります。 理学・作業・言語聴覚・音楽療法を組み合わせ、できるだけ発症前に近い生活に戻るよう、一緒にめざします。

脳の領域ごとの役割 と 脳血管障害により出現する後遺症の例

笑顔でリハビリ

障害が起きた場所や発症からの日数、全身状態や症状の安定などあらゆる状況を判断し、 医師や看護師、リハビリスタッフなど関係スタッフ全員で治療にあたります。 リハビリでは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・音楽療法士が協同して、 座る・立つなどの基本動作、食べる・着替えるなどの日常生活動作、 しゃべる・聞こえ・飲み込み、心理面などあらゆる機能の回復をめざします。

リハビリで心がけるのは、笑顔。笑うことは、リラックス、ストレス解消、免疫力アップ、血流改善、 消化機能アップ、脳梗塞やもの忘れの予防・回復、記憶力アップなどの効果があります。 また、笑う、目標を達成することで脳が喜ぶ成分が分泌されるため、次のリハビリにつながります。 リハビリを楽しんで笑顔になってもらいたい。 そう思いながら、スタッフは今日も患者さんに寄り添っています。


リハビリテーション部・理学療法士 宗石 一夢

▲ ページの先頭へ