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「糖尿病薬の基本!!飲み薬編Part2」 「運動で糖尿病改善」

2014/8/27 7階多目的ホール 第36回糖尿病勉強会


糖尿病薬の基本!!飲み薬編Part2

薬剤師 山崎清貴


糖尿病の飲み薬は、作用の違いによって以下のように分類されます。

糖尿病飲み薬の作用の違いによる分類
α‐グルコシダーゼ阻害薬
小腸からの糖の吸収を遅らせ、血糖が急激に上昇するのを抑えます。
インスリン抵抗性改善薬
肝臓や筋肉、脂肪などで糖の利用を高めることにより血糖を下げます。
SU剤・速効型インスリン分泌促進薬
膵臓に作用し、インスリンを出すように働きかけます。
DPP‐4阻害薬
インクレチンというホルモンが壊されるのを防ぐことにより、膵臓からインスリンを出すように働きかけます。
SGLT2阻害薬
腎臓に作用し、過剰な糖を尿と一緒に体の外に出して血糖を下げます。

運動で糖尿病改善

理学療法士 濱尾 英史


運動療法とは、運動すること、体を動かすことを治療法として用いること。 関節運動や麻痺の回復、歩行の改善、筋力補強、心肺機能の向上などの効果があります。

糖尿病の治療にも運動療法が有効で、血糖値やインスリンの働きの改善、減量や高血圧・高脂血症の改善などが期待できます。 「少し汗ばむが、快適で、動きながら隣の人と話ができる」くらいの運動を、 1回15〜20分以上、1日に1〜2回、週に3日以上行うことがポイント。 より効果的な運動は、ウォーキングやジョギング、サイクリング、スイミングなどの有酸素運動 (酸素を取り込んで脂肪や糖をエネルギーに変える運動)です。

適度な運動を生活にうまく取り入れましょう。

室内で椅子に座ってできる運動
室内で椅子に座ってできる運動

歩きづらい方、膝や腰が痛む方におすすめします。

  • ももをあげる 左右交互に(足踏み)
  • 膝を伸ばす 左右交互に
  • かかとをあげる
  • つま先をあげる
  • バンザイ
  • 両手を組んで背伸び
  • 肩をすくめる

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