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脳卒中一般について

2013/11/01 7階多目的ホール 第34回脳と神経の勉強会

脳卒中の分類と主因

脳卒中は、脳の血管が破れたり詰まったりして起こる疾患の総称です。 脳内の細胞や組織に大きなダメージを与えるため、後遺症が残ったり、最悪の場合、死に至る可能性もあります。 片方の手足・顔半分の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、これまでに経験したことがないような激しい頭痛など 脳卒中を疑う症状が現れたら、すぐに受診してください。

検査は、CTとMRが主流。 脳内出血やくも膜下出血など出血性の疾患の診断にはCTが、脳梗塞や腫瘍など出血以外の疾患の診断にはMRが選択されます。

高血圧を予防する、急激な血圧上昇を防ぐ。

高血圧や肥満、生活習慣の乱れなどから、長年にわたり血管に負担がかかった状態が続くと、 動脈硬化や動脈瘤となり、破れたり詰まりやすくなります。 適切な血圧・体重を保つ、生活習慣を改善するなど、予防を心がけましょう。 特に血圧は、少し下げるだけで脳卒中の発症確率が下がることが分かっています。 塩分控えめの食事、野菜や果物を積極的にとる、減量、適度な運動、節酒、禁煙などで高血圧の予防に努めましょう。 生活面では、熱いお風呂に入らない、できるだけ屋内の温度を一定にするなど、 急激な血圧上昇を引き起こす原因を取り除くよう工夫するとよいでしょう。

減塩
塩分は1日6g未満を目標に。
野菜・果物を積極的にとる
野菜ジュースは塩分が多いので注意。
減量
BMI25未満を目標に。 BMI = 体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
運動
中等度の有酸素運動を、毎日合計30分以上を目標に。 脈拍120以上にならないよう注意して。
節酒
日本酒1合、ビール中瓶1本、焼酎半合弱、ウイスキー・ブランデーダブル1杯、ワイン2杯弱まで。
禁煙
水分補給
1日1200ml以上。 心臓や腎臓に疾患がない場合、1600ml程度を推奨。
ぬるめのお湯で半身浴(20分以内)
熱い湯では急激に血圧が上昇する。 肩まで浸かると腹部に圧がかかり、呼吸が浅くなり酸素の取り入れが少なくなる。
急激な温度変化を避ける
急に寒いところに出入りすると、血圧上昇、血管縮小。 冬や夜間の外出時・トイレ時は上着着用。 トイレ・脱衣場は暖房するなどの工夫を。

早期発見のため、年1回はMRIや心電図、半年に1回は血液の検査を受けられることをおすすめします。

脳神経外科

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