トップ > 病院機能評価認定更新
病院機能評価認定更新
いずみの病院、病院機能評価(3rd G.1.0)認定更新
いずみの病院は、病院機能評価Ver.6から3rd G.1.0の更新審査を受審し、2015年5月1日付けで、 財団法人 日本医療機能評価機構から認定を受けました。


「一般病院1」(左)と「リハビリテーション機能(回復期)」(右)の認定証。
病院機能評価とは、公益財団法人日本医療機能評価機構により、 病院が組織的に医療を提供するための基本的な活動(機能)が、適切に実施されているかどうかを評価する仕組み。 評価調査者(サーベイヤー)が中立・公平な立場にたって、所定の評価項目に沿って病院の活動状況を評価します。 評価の結果明らかになった課題に対し、病院が改善に取り組むことで、医療の質向上が図られます。
病院機能評価3rd G.1.0とは
今回の審査は2013年4月より更なる医療の質の向上のため、 評価項目だけでなく評価手法を含めた抜本的な改定での運用となっている3rdG.1.0での受審であった。 3rdG.1.0の主な特徴は、「病院の特性に応じた機能種別の選択」 「評価内容の重点化」 「プロセス重視の審査」 「継続的な質改善活動の支援」である(但し2015年4月からは3rdG.1.1として更なる評価の強化が図られ運用されている)。
機能種別では、当院が受審した一般病院1 (主として日常生活圏域などの比較的狭い地域において地域医療を支える中小規模病院)をはじめ、 一般病院2、リハビリテーション病院、慢性期病院、精神科病院、緩和ケア病院の6つから 病院の役割・機能に応じた機能種別が選択できる。 また「救急医療機能」 「リハビリテーション機能(回復期)」 「緩和ケア機能」に特化した「付加機能評価」をも受審することができ、 当院は「リハビリテーション機能(回復期)」を受審した。
評価項目は、以下の4つの領域からなる。
- 第1領域
- 患者中心の医療の推進(病院組織の基本的な姿勢・患者の安全確保などに向けた病院組織の検討内容、意思決定)
- 第2領域
- 良質な医療の実践(病院組織としての決定された事項の診療・ケアにおける確実で安全な実践)
- 第3領域
- 良質な医療の実践2(確実で安全な診療・ケアを実践するうえで求められる機能の各部門における発揮)
- 第4領域
- 理念達成に向けた組織運営(良質な医療を実践する上で基盤となる病院組織の運営・管理状況)
病院機能評価を受審して

いずみの病院 院長 夕部 富三
時間とお金と労力をかけてなぜ機能評価を受審するのか。 一つには独善になりがちな医療を見直す機会として、第三者に公平な目で見ていただくこと。 そして標準的な医療が十分に行われているかどうか。 不十分であれば補い、標準以上のことができていればそれをさらに伸ばしていくことになる。 受審を機会に職員の自覚と改善意欲を引き出すことも狙いの一つだ。
ただルーチーンの作業に流されがちな仕事を見直し、よりよい医療をするための改善点を見いだし、改善すること。 組織横断的な業務を見直すことによって、お互いの仕事や苦労を分かち合い、共働と思いやりを醸成する。 そして、日々の仕事においてやりがいと達成感を味わっていただきたい。
今回ほとんどの項目で標準以上の評価を得られたが、いくつかの点で指摘をいただいた。 これらについては早速に取り組んでいきたい。 いずみの病院の根幹である「患者本位の医療」をさらに実践していくために努力していきたい。