脳神経センター
機能性脳神経外科(微小神経血管減圧術)
顔面けいれん
顔の半分が自分の意思とは関係なく痙攣するもので、ふつう目の周囲から始まり、だんだん口元へと広がります。 最初は緊張したときだけですが、徐々に痙攣している時間が長くなっていきます。
脳の深部で顔面神経に血管が接触して圧迫することが原因で起こり、病気自体は生命にかかわるものではありません。 しかし自分の意思と関係なく顔面が動くと、人と会う仕事に支障がある。 また、片目をつぶってしまうことで、運転のときに危険になる方もいます。 したがって、ご本人が困っている場合には治療が必要です。
治療法は、対症療法として、筋肉を麻痺させるボツリヌス毒素を希釈して、痙攣する筋肉に注射をする方法です。 これにより痙攣がおこりにくくなり、一回注射をすれば効果は3〜4ヶ月間持続します。
もう1つは根本治療である手術療法です。 微小血管減圧術と呼ばれ、顕微鏡下に脳の深部で顔面神経に接触する血管を剥離して移動することで、90%以上の方が治癒します。
三叉神経痛
三叉神経痛とは、顔や口の中など三叉神経により支配される部位に発生する痛みのことをいいます。
原因として多いのは、三叉神経が脳幹部の近くで動脈などの血管により圧迫され発生するものです。
痛みの特徴は、突発的な電撃痛で持続時間は数秒から数分間です。 痛みは顔面を触ると誘発され、痛みにより歯磨きや食事ができなくなります。 痛みの場所は、片側で、頬、口、口の中、顎のあたりです。 MRIにより三叉神経を圧迫する血管が認められます。
治療法は、まずテグレトールという薬を内服し、効果をみます。
これが無効である方、副作用のために服用できない方で、痛みのために日常生活に支障がある方には手術が勧められます。 手術の方法は、耳の後ろに約5cm程度の皮膚切開をし、500円玉程度の開頭を行い、顕微鏡下に、圧迫している血管を神経から離す操作を行います。 手術時間は2時間ほどで、症状の改善率は9割以上です。 入院期間はおおむね2週間です。
舌咽神経痛
舌咽神経痛とは、舌の奥や喉の粘膜や鼓膜の一部など舌咽神経により支配される部位に発生する痛みのことをいいます。
原因として多いのは、舌咽神経が脳幹部の近くで動脈などの血管により圧迫され発生するものです。
痛みの特徴は、突発的な電撃痛で持続時間は数秒から数分間です。 痛みは食物や飲み物を飲み込む時やつばを飲み込む時に誘発され、 舌の奥や喉の奥、耳に激しい痛みがおこり、このため流動食しか食べられなくなります。 また、痛みはあくび、くしゃみ、会話でも誘発されます。 MRIにより舌咽神経を圧迫する血管が認められます。
治療法は、まずテグレトールという薬を内服し、効果をみます。
これが無効である方、副作用のために服用できない方で、痛みのために日常生活に支障がある方には手術が勧められます。 手術の方法は、耳の後ろに約5cm程度の皮膚切開をし、500円玉程度の開頭を行い、顕微鏡下に、圧迫している血管を神経から離す操作を行います。 手術時間は2時間ほどで、症状の改善率は9割以上です。 入院期間はおおむね2週間です。
脳神経外科 溝渕 光