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人工透析
腎臓の働きと人工透析
腎臓の働き
腎臓はおなかの後ろ側に背骨をはさんで左右に一個ずつある臓器で、
簡単にいうと体の中の「洗濯機」のような役割をしています。
腎臓の働きには、1. 体内の水分量の調節、2. 食べて動く事によってできる老廃物の除去、3. 体内の酸性・アルカリ性の調節
など、があります。
以前は腎臓の機能が悪く、体で作られた老廃物や水分を排出できなくなった人々は、尿毒症でなくなっていました。
人工透析が必要なのは?
腎臓の機能を人工的に代替する技術が確立されたのは40年ほど前のことです。 しかし当時は非常に費用がかかり、医学の教科書でも高齢者や自己管理のできない患者さんには 透析をすべきでないと書かれていました。 この技術が非常にひろがり今日では必要な患者さまは誰でも透析が受けられるようになりました。 人工透析に入って30年を越える人もたくさん出てきています。
かつて透析が必要となる患者さんは慢性腎炎などの腎臓の病気が大半でしたが、 ここ10年くらいはこうした腎炎からの患者さんは減り、 糖尿病の進行による慢性腎不全の患者さんが透析に入ることが増えています。 慢性腎炎は腎臓移植を受けることができますが、糖尿病の進行からの患者さんは、今のところ透析に頼るしかありません。 現在日本中で約22万人の方が人工透析を受けており、毎年1万人が新たに増えています。
現代の透析療法では、医療技術の進歩により「自己管理」がきちんとできて定期的に透析を受けていれば、 いわゆる「寿命」が短くなることは少なくなっていますし、仕事はもちろん、旅行などもできます。
人工透析とは
腎臓の代わりにダイアライザー(人工腎臓)に血液を通して血液を洗濯します。 ダイアライザーの中は「半透膜」と呼ばれる膜でできた繊維でできており、 この繊維の中を血液が、外側を透析液が流れます。
透析液は血液をキレイにするための「洗剤」のような役割をしています。
透析は、標準的には週に3回、1回あたり3〜5時間が必要となります。
透析の原理
透析は、「半透膜」でできている透析膜を介して拡散と限外ろ過の原理によって行われます。
この半透膜には通るものと通らないものがあって、血球や細菌などは通りませんが BUNやクレアチンなどの尿毒素や電解質などは通ります。
また、半透膜の外側を流れる透析液には老廃物などは入っていないので、 内側を流れる血液と同じ濃度になろうとする力が働き、老廃物の除去、電解質やPhの調整などが行われます。 これが「拡散」の原理です。
さらに、血液が流れることによって発生する圧力で血中の老廃物を含んだ水が出てきます。 これが「限外ろ過」の原理です。
(臨床工学部 和田)