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循環器科
高血圧の基準値は140/90mmHg以上です。高めの方は定期的に血圧を測定し注意しましょう。
高血圧症の原因・症状と予防
日本人の4人に1人は高血圧症と言われておりますが?
日本では3000万人以上の高血圧症の方がいるといわれており、60才以上の方の約半数は高血圧症であると考えられています。 表に出なくても知らず知らず病気にかかっている方も多くいます。
高血圧症の原因と症状は?
高血圧症のうち、明らかな病気によって血圧が上昇しているものは全体の5%ぐらいです。 残り95%はその原因がはっきりとは分かっていません。 しかし遺伝的要素と塩分やアルコールの摂り過ぎ、ストレス、肥満などの 日常の不摂生がその要因と成っていることは分かっています。
症状としては、動機、むくみ、胸が苦しい、脈がおかしい、少しの運動で息苦しいなどがあります。 少し普段と違うなと感じたら専門医に気軽に相談されることをお勧めします。 実際診察をしてみますと、症状も軽く日常生活においても心配がない「要注意」にとどまる方が多く、 本格的な治療を必要とする「要医療」の方は半分もおられません。
しかし放置は禁物です。 血圧が高すぎる状態で放置すると、動脈硬化を伴い脳卒中や心筋梗塞、心臓肥大等の病気を引き起こすことになります。 また、高血圧症と糖尿病の合併率はきわめて高いとの統計もあり、注意が必要です。
高血圧を予防するには?
塩分を控え、バランスのとれた食事と適度な運動をお勧めします。
高血圧症は、肥満傾向の方や血糖値、コレステロール値、中性脂肪などが高い方に多いようです。 特に肥満傾向の方は、カロリー制限や運動による減量が必要です。 1kgの減量は血圧を1〜2mmHg下げます。 更に減塩することによって、血圧は下がりますし、生野菜に多く含まれるカリウムは多少血圧を下げるといわれています。 ただ、腎臓が悪い方はカリウムを取りすぎないよう注意が必要です。 また、動物性油を避け、魚の油や緑黄色野菜を摂ることも効果があります。
お酒やタバコはどうでしょうか?
アルコールは飲みすぎると血圧を上げますので注意が必要です。 個人差はありますが、少量(日本酒なら1合、ビールでは1本程度まで)であれば、それほど影響はないといわれています。
しかし喫煙は様々な体の異常を引き起こします。 いろいろな癌、心臓病、脳卒中、肺炎などが原因での死亡率が、タバコを吸わない方に比べ1.8倍も高くなっています。 ですから、タバコを吸われる方は、ご自分の死亡率が上がり平均寿命が10年以上短くなること、 また副流煙がタバコを吸わない隣の方に及ぶこと、これらの影響があることを知らなければならないと思います。
(循環器科 中村)