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放射線部
検査機器紹介
マンモグラフィ装置

【 検査で分かること 】
乳がん、乳腺炎 など
当院では2018年12月、キャノンメディカル社 Mammorex Pe・ru・ruを導入いたしました。
従来のカセッテタイプからフラットパネル搭載の装置になることで、 X線を直接電気信号に変換することができ、解像力やコントラストがアップし、乳腺の画質が向上しました。 そのため、乳腺の被ばく線量も大幅に低減することができました。 また、装置のデザインの開発においては女性スタッフが中心となって、 日本人女性の乳房のかたちなどの特性に合わせた設計になっています。 乳房圧迫時は、圧迫力に応じて圧迫速度を徐々に減速する「美圧」システムを搭載しています。 フラットパネルになり、瞬時に画像の描出が可能となり、検査時間の短縮が実現しました。
乳がんは無症状のうちに検診を受診すれば早期発見につながり、 適切な治療によって治癒の確率も高くなります。 国内の指針では、マンモグラフィによる乳がん検診の対象は40歳以上の女性で、 2年に1回受けることになっています。
当院では、より良い環境で受診していただけるよう、 プライバシー確保に重点をおいたマンモグラフィ撮影室で、 認定を受けた女性技師*1が担当しております。 また精度管理された画像としてマンモグラフィ検診の施設認定*2を受け、日々高精度な撮影に努めております。
早期発見のために、定期的に検査を受けることをおすすめします。
- マンモグラフィ検診精度管理中央委員会による
- *1 認定撮影技師 *2 認定施設
乳房を圧迫する効果
- 乳腺構造(乳腺・脂肪・病変等)の重なりが分離され、より見やすくなる
- 乳房厚が薄くなることで放射線量が少なくなり、被ばくが低減される
- 乳腺の濃度の均一化
- 体の動きによる画像ボケの防止
- 乳房が撮影装置に密着することで画質が向上する など
高画質な画像を得る、被ばく低減など右記の効果がありとても大切です。

乳房を圧迫して乳腺組織を
映し出すレントゲン撮影。
当院では女性技師が撮影を
担当しています。
マンモグラフィは痛い?恥ずかしい?
圧迫は痛みを伴うことがありますが、数秒で終わります。 体に力が入ると筋肉もこわばり、より痛みを感じてしまいます。 できるだけリラックスして撮影を受けていただければと思います。 無理な圧迫は行いませんので、痛みをがまんできない場合、また不安やご質問などがあるときは気軽にお声掛けください。
当院ではプライバシー確保に重点をおいた検査室で、認定を受けた女性技師が撮影を担当しております。 安心して検査をお受けください。

制汗剤に入っている銀イオン
(Ag)などが、乳がんの初
期症状の一つである石灰化の
ように写ってしまいます。
誤った診断をしないよう、撮
影前に拭きとりをお願いして
います。
マンモグラフィで制汗剤がNGなのはなぜ?
制汗剤には銀イオン入りのものなど、マンモグラフィで微細石灰化のように写ってしまうものがあるからです。 石灰化には良性のものと悪性のものがあり、石灰化=乳がんというわけではありません。 悪性のものは乳がんによるもので、乳がんの初期症状の一つでもあります。
もし制汗剤が微細石灰化のように写ってしまったら、本物の石灰化が混ざっていた際に判断が難しくなったり、 制汗剤を石灰化だと誤った診断をしてしまう可能性もあります。
このことを防ぐため、マンモグラフィ撮影前には制汗剤を使用しているか確認させていただいております。お手数をおかけしますが、使用されている場合はおしぼりを用意しておりますので、拭きとりをお願いいたします。
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